近未来デザインの電子ヴァイオリンを自分で造って弾く男 Laurent Bernadac
フランスのヴァイオリニスト兼エンジニアであるLaurent Bernadacは、3Dプリント技術を使って造形される近未来的なデザインの電子ヴァイオリン「3Dvarius」を、クラウドファンディングKickstarterでローンチした。
同氏は、ストラディバリウスのヴァイオリンモデルに基づいてデザインされた電子ヴァイオリンを具現化するため、2012年から開発を開始し、2013年に初期プロトタイプを透明ポリカーボネート素材を使って製作。しかしこれがあまりにも重く、演奏に支障をきたすため、この製造方法を断念。
そこで同氏は、複雑な造形の再現性の高さと軽量化に適した、3Dプリント(SLA方式)技術を使用することを選択。
今回リリースされた「3Dvarius」は単なる電子ヴァイオリンとしてだけでなく、パーカッションやギターのような演奏方法が可能であったりと、ユニークな使い方ができるヴァイオリンとなっている。
今回ローンチした3DプリントバイオリンはSLA方式(光造形)で造形されるため、一本の3Dプリント造形に24時間以上を要する。
さらに、3Dプリント後に高難度な仕上げ加工や電子機器の組み込みなど、非常に複雑な作業を必要とするため、アーリーバードモデルでも非常に高額な価格設定がされている。
今回設定された目標額は€50,000。3Dvarius本体を入手するには、アーリーバードモデルでも€6,299~の支援が必要となる。残念ながら5月19日現在では支援者は居ないが、残り約4週間でどこまで目標に近づけるか、見守っていきたいですね。
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